老舗ホテルでティータイム
神田駿河台にある山の上ホテル。
御茶ノ水駅が最寄駅です。小高い丘の上にあるイメージで、どこから来ても少し登ります。明治大学やオフィスビル、住宅が周りにあり、閑静な雰囲気です。
ドラマでこのホテルが登場し、ホテルの特徴や建築の特徴が紹介されていました。それを観てからずっと行ってみたい建築物の一つでした。
多くの文豪の隠れ家、執筆の為にこもる場所として、戦時中はGHQに接収され、GHQ陸軍の婦人部隊の宿舎として利用された歴史があります。当時の写真を見ても、その洋館としてのモダンな雰囲気が日本の建物には見えない佇まいでした。
憧れの山の上ホテルへ、喫茶の利用でお邪魔しました。
その名も「ヒルトップ」丘の上、山の上という意味です。何とも洒落ています。11時過ぎに着きましたが、大人気の為満席です。待合の為に通されたのが、なんと宴会場。赤いじゅうたんとシャンデリア、円卓に真っ白なテーブルクロスが掛けられた大きな大宴会場に一人通されました。何とも贅沢な時間でした。待つこと15分。東京ドームから山をかけ上り、11月にもかかわらず汗をかいていて、ちょうど汗が引いたころ合いに、呼ばれました。
ヒルトップの店内は、とても落ち着いていて、静かな時間が流れています。テーブルに置かれた長方形のランチョンマットを囲むように「HILL TOP」と飾り刺繍が施され、心憎さを感じます。ずっとこれを見て見たかった!
今回は、紅茶と、タルトタタンを頂きました。
リンゴの甘さとほろ苦さが調和した大人のタルトタタンでした。紅茶もポットサービスの為、たっぷりいただけました。
こちらではグラタンや、プリンアラモードがとても有名です。見た目も美しく、心も舌も癒されるものばかりです。
食べた後はホテル内を少し歩きました。階段や、壁、天井の調度品を眺めてはその歴史に思いを馳せました。
老舗ホテルの風格と、スタッフの方々のホスピタリティに魅了される素敵なホテルです。