気品漂う宿
長崎県雲仙市小浜町雲仙、クラッシックホテルファンなら一度は宿泊された方が多い有名な宿、雲仙観光ホテルさんです。
古くから西洋人の避暑地として人気の高い雲仙の中でも創業80年を超える老舗宿。
大自然に囲まれた気品ある佇まいは建築当時、最先端の近代的な建物に仕上げた最高傑作。赤い三角屋根が印象的な建物は東洋と西洋が融合した美しい洋館です。
正門を通り、並木に囲まれたアプローチを抜けると威厳あるエントランスが見えてきます。細やかな造作が施されたエントランスは職人技が光ます。
フロント脇にはクラッシックな時計が置かれ、長い時を一緒に刻んできたことが分かります。
当時建築されたのは竹中工務店。しかも竹中工務店が1番最初に手掛けたホテルがこの雲仙観光ホテルと言われています。
平成16年から5年かけ大改装を行い、主に客室の水回りや寝具類を刷新。とはいえ、扉や梁、インテリアや照明等ディテールはそのままに改装を施しているので、創業当時の雰囲気はそのままで、現代の使い勝手の良いホテルとなっています。アメニティにはブルガリが置かれ、格式の高さが分かります。
19世紀のデザイナー、ウィリアム・モリスのボタニカル柄の壁紙が貼られ、アンティーク調の家具が山小屋の様な温かみ溢れる客室は非常に落ち着く空間。1961年には昭和天皇も宿泊された特別室もある。
お食事は夕食、朝食ともに広いダイニングで頂きます。かつてこのダイニングは国内外の文化人や財界人で賑わったダンスホールだった場所だそうです。今でもレストランだけのスペースに限らず、時には演奏会等の場所として活用されています。
夕食後のひと時は是非バーを利用してみて下さい。創業以来変わらない老舗バーは思い出深い場所。カクテルも美味しかったですが、雰囲気がとっても素敵でした。
館内には図書室があったり、かつて宿泊客が夜な夜な集まって楽しんだというビリヤード室が再現されていました。
大浴場は自然光が差し込む明るい場所。源泉掛け流しの豊富な温泉はリラックス出来ました。
是非利用してみて下さい。オススメです。