隼人町のランドマーク
ホテル京セラは、鹿児島空港からバスで20分ほど走った霧島市隼人町にある、大手電子部品・電気機器メーカーである京セラ株式会社の関連企業であり、旅客ホテル事業を行う株式会社ホテル京セラが運営するホテルです。
建物の建築デザインは、有名建築家の「黒川紀章」氏が手がけており、1995年にメインタワーの「本館」が竣工し、その後2001年に新たに客室とバイキングレストランを備えた「アネックス」が建設され、2棟の間は渡り廊下で繋がっています。
祖母が鹿屋市に住んでおり、幼い頃から鹿児島空港から市内へ向かうバスに揺られては、新しくなっていくホテル京セラを眺めながら鹿屋市へ向かっていました。
時は過ぎて私も大人になり、パートナーと一緒に鹿児島〜宮崎を旅行することになった時の初めての宿泊先が、ホテル京セラでした。
これまで外観だけをずっと眺めていたのが、ようやく中に入ることになってワクワクしました。それはもちろん、黒川紀章氏による建築デザインの妙は外観だけではなく、その内部ではどうなっているのか?という点です。
本館のロビーに入ると、一階から天井まで吹き抜けて連なるガラス張りの窓から、太陽の光が燦々と差し込んできます。
天井付近では、幾何学模様のように編み込まれたトラスフレームの枠に細かくガラス板が嵌め込まれ、晴天雨天問わず外光を漏らさず取り入れる作りになっています。
客室の廊下はこの空間を囲むように配置されており、客室からは錦江湾を桜島を抱く錦江湾のパノラマ、廊下側はこのアトリウムと外も内も開放感を感じられる作りになっています。
京セラホテルではこの開放的な空間を活かした催しが行われており、旅行時期によって違う表情が楽しめるのも特徴です。
ホテル京セラには結婚式場もあり、本館3階にはセントグラシアチャーチと名付けられたガラス張りのチャペルがあり、地元では人気の結婚式場となっているようです。
このチャペルは先程記載した客室廊下からも見ることができるので、週末には新郎新婦の門出に出会えるかもしれません。